2018年02月26日

組織が歯根の周りにできて骨に定着するまでには時間がかかり

組織が歯根の周りにできて骨に定着するまでには時間がかかり。いろいろな事情からインプラント治療を始めるでしょうが、治療費が気になるのは当然です。

実際のところ、費用の総額は統一されておらず、歯科医院によって幅があるのが普通です。

保険適用外がほとんどであるインプラント治療は、費用設定は歯科医院に完全に任されています。しかし、材料費や薬剤費などはほぼ決まっているので、相場は自ずと決まるものです。インプラント一本を埋め込んだ場合、30万円から50万円くらいが相場だと押さえておきましょう。

一般的なインプラント治療は、段階が大きく3つに分かれます。第一に、歯茎を切り開き、あごの骨を削って人工歯根を埋め込む、あごの骨や周辺組織と人工歯根がなじむのを待ち、固まったことを確認してから、歯根と義歯の間をつなぐアタッチメントをつけ、義歯をかぶせれば使用可能です。という流れは皆さん変わりません。

人工物を骨に埋め込むのですから、組織が歯根の周りにできて骨に定着するまでには時間がかかり、もちろん、いろいろなケースがありますが、2ヶ月くらいは最低でもかかり、長い場合は6ヶ月ほどかかるのが普通です。

ですから、インプラント治療全体では短めなら3ヶ月ほど、長いと10ヶ月に渡る治療期間を要します。

インプラント治療が難しいとされる最大の理由は、もしも、失敗したとき、全く同じ治療をやり直すことはまず不可能という点です。

義歯の中でも、入れ歯やブリッジと違い、インプラントをあごの骨に埋入し、組織を作って定着させる治療なので何らかの理由でインプラントと骨がなじまず、骨の中にインプラントが埋まらなければ再手術を迫られ、骨をさらに削って修復するという治療しかなくなります。また、あごの骨を掘ってインプラントを埋入するため、埋入部分の周りで、神経を損傷するリスクは避けられません。


初めてインプラントの説明を聞いた人は、差し歯とどう違うのか疑問に思うかもしれません。

まず、差し歯というのは、歯の上半分だけが無くなった場合に、残った下半分を利用して義歯を付けるものなのです。

当然、歯が全く残っていない状態では、原理的に差し歯の施術は不可能なのです。

さて、そこでインプラントですが、これはチタンでできた人工の歯根を顎の骨の中に埋め込んで、そこに義歯を被せるという手順で施術が行われます。差し歯と比べて高額なのは悩み所ですが、抜歯などで歯を失っている場合にも顎の骨に問題さえなければ利用できるのがインプラントの利点です。


歯科医の技量、患者の体調などの条件によって、インプラント治療も様々な点で、失敗が起きる可能性があります。

どのような失敗が考えられるかというと、人工歯根があごの骨に定着せず脱け落ちてしまう、力をかけたことで人工歯根や義歯が破損するといったインプラント本体に生じた問題、細菌感染やアレルギーなどの理由で、あごや頬の痛み、腫れが起きるという問題、手術によって、あるいは術後の炎症によってあごのラインが変わってしまうといった見た目の問題もあります。問題が起こるリスクを軽減するためにも、歯科医はよく考えて決めてください。



顎骨に人工歯根を埋め込んで義歯を固定するインプラントは、その部品の接続構造により、数種類の分類があり、患者さんの健康状態などに応じて使い分けられます。人工歯根からアバットメントまでが一つのパーツになっているものが1ピースタイプです。他に、アバットメントが人工歯根から分離している2ピース・インプラントがあります。

よりメジャーである2ピースタイプは、人工歯根にアバットメントを接続する部位の形で、凸面(エクスターナル)タイプと、凹面(インターナル)タイプという二つの形式があり、接続が簡単なインターナルタイプの方がシェアが多くなっています。


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Posted by yosi at 22:45 │日記